10年ほど前のこと。
おかずの残り物にラップをする。
これが、家事の中でいちばん嫌いだった。
イヤで、イヤでたまらなかった。
そのイヤさに驚かれるほど。
理由はたぶん、こんなところ。
めんどくさい。
片付かない。
ラップがもったいない。
それが今は、「嫌いだった」と過去形になっている。
きっかけは、娘にパートナーができてから。
娘の旦那さんが、残ったごはんをきれいな四角に整えてラップしていた。
私と娘は、多少ボコボコでも気にしない。
でもそれを見て、「なかなかやるね」と思った。
少し真似してみよう、とやり始めた。
気づけば、イヤも嫌いも消えていた。
不思議だなと思って浮かんだのが、
「丁寧」という言葉。
雑な状態を見るたびに、気が滅入っていたのかもしれない。
それを作っていたのは、自分だった。
今では、鼻歌でも歌いながらラップしている。

ここまで読んくださってありがとうございます。